『まっちんのかんたん焼きおやつ』 町野仁英・著



おそるべし、まっちん!!

こちらは以前書評させていただいた”まっちん”こと
町野仁英さんの二冊目となるレシピ本。
一冊目の『まっちんのおやつ』が発売されてからおよそ
一年半後、ファンの皆さん待望の続刊が出た!

一冊目の『まっちんのおやつ』では、和菓子屋さんの定番の
どらやきからまっちんのセンスが光る個性派おやつまで、
50種類のレシピが紹介されていたのが、
今度はもっと、”毎日食べたくなるようなおやつ”に重点を置いた
レシピ集になった。

まっちんの作るものの特徴は、やっぱり何よりも
体にやさしい材料を使っているということ。
それからきちんとしたお店のような設備でなくとも、
家庭にあるような道具で作ることができるということ。
そして特に『~焼きおやつ』では一回の分量が
とても作りやすいものになっている事に感動した。

私も今回、この中で特に気になった一品を作ってみることにした。
まっちんのレシピの作りやすさを実感するために、
あえて自宅で家庭用のオーブンや家にある材料だけを使ってみる。
作ったのは、p74の”もなかシュー”。
名前についての詳しい説明はないけれど、
和菓子の最中のようにさくさくとしたシュー皮なのではないかと想像する。


奥に見えるのが『まっちんの~焼きおやつ』の写真。
普段和菓子ばかり作っている私でも、かなり似せて作ることが出来た。
材料もほとんど余すこと無く使い切ることが出来て、この配合に
辿り着くまでのまっちんの苦労が身に沁みる。
食べてみると食感はシュークリームと最中の中間くらいで、
さくさくと軽く、味も抜群。
こんなに簡単な材料や作り方で出来ていいの?と思うほどだ。
バターや生クリームを使わない素朴な味は、とてもやさしく
懐かしい味で、ほんとうに毎日でも食べたくなる。

ところでこのレシピではカスタードクリームに卵黄だけを使うため、
どうしても卵白が残ってしまう。
そこでページの下に目をやると”まっちんメモ”の文字が。
なにやらその余った卵白を使って
”ふわふわマフィン”が作れるらしい。

そこで家にあったココアを使って、ふわふわマフィン
のアレンジ品である”ココアカスタードマフィン(p43)”も作ることにした。
カスタードはシューで使ったため、今度はカスタードは抜きの
普通のココアマフィンにする。


こちらもレシピ通りに作ると30分もかからずに完成。
甘すぎずふんわりと柔らかい食感がおやつにピッタリで、
私のとても好きな味。
使う粉の種類を変えれば色々な味や食感の
マフィンを作ることが出来るようだ。
家でお菓子などを作る時につい余ってしまう材料のことまで
考えて一冊のレシピ本にしたまっちん。
そこに彼のこだわりが反映されている。

こんな風に作る人の心をつかみ、食べる人の心を魅了する
まっちんの”おやつ”。
そのファンは全国に渡り、着々と増え続けているようだ。
まっちん=町野さんが開催するおやつ会や
ワークショップも随時開催されているもよう。
次はぜひ私も参加してみたい。

【文責 加部 さや】


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『まっちんのかんたん焼きおやつ』
町野仁英・著 株式会社マイナビ



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